浦和にもある!ご当地伝統野菜「紅赤」とは?

2013年2月28日

 

埼玉県は鹿児島と並び、さつまいもの産地として全国的にも有名ですが、浦和発のさつまいもの品種があることをご存知ですか?

それは、明治31年に発見された赤くてツヤのある“さつまいもの女王”と呼ばれる『紅赤(べにあか)』というさつまいも。戦前は関東地方を代表する品種だったそうです。

 

■その発見は、ひとりの女性によってもたらされた

さつまいも『紅赤』の発見は明治31年、当時の木崎村(現・浦和区針ヶ谷)の畳屋 山田啓太郎の妻・いちでした。

 

いちは家業の片手間で畑仕事もしており、八ツ房種という品種のさつまいもを植えていました。ある日、畑の中から突然変異した、ひときわ紅色が鮮やかなさつまいもを発見しました。食べてみると甘く、味もいいことから『あかいも』と名付けて翌年にはこれを種芋として栽培。品質のいいさつまいもが収穫できたので東京や蕨の市場へ出荷し、「今までにないさつまいも」と評判を得たといいます。

 

その後、いちの甥で近くに住んでいた吉岡三喜蔵が種芋として2俵譲り受け、4年間かけて栽培に取り組み、『紅赤』と名付けました。

 

■ピーク時には全国のさつまいもの7割が『紅赤』だった!

その後、吉岡三喜蔵によって増殖された『紅赤』は、埼玉県内だけでなく全国的に普及し、全国で生産されるさつまいものうち、約7割が『紅赤』が占めるまでになりました。

吉岡家には栽培の見学者が後を絶たず、苗の生産が間に合わないため親類の手も借りるほどの盛況ぶりだったそうです。

 

ところが第二次世界大戦中、栽培が難しく収穫量の低い『紅赤』の作付面積は激減してしまいます。昭和59年には栽培がしやすく、味もいい『ベニアズマ』が開発されると『紅赤』の生産は急速に減少し、幻のさつまいもになってしまうのです。

 

近年、伝統野菜の見直しにより浦和でも『紅赤』が再評価される動きが広まっています。さいたま市では『さいたま市紅赤研究会』を発足し、会員が栽培に取り組んでいます。

 

 

■『紅赤』ってどんな品種?

形は長紡鐘形、皮の色が紫紅色で鮮やかなのが特長です。口当たりがよく、粘り気があって甘いので、天ぷらや大学いも、いも餡の材料として最適だといわれています。お正月にはおせちの“きんとん”用のさつまいもとして高値で取引されることも多かったそう。

 

2012年11月から、この長く、幻となっていた『紅赤』を広めようとさいたま市や生産者が協力し、『紅赤』スウィーツの販売に取り組み、現在さいたま市内の菓子舗ではプリンや芋ようかんとして販売されています。

 

 

浦和にもこんな魅力的なご当地野菜があることを、もっと多くの人に知って欲しいですね。

 

 

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近年見直されつつある地元の伝統野菜。浦和にも伝統野菜というべきさつまいもの品種があることをご存知ですか?